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9節 自動ドア開閉装置/16章 建具工事/令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

  1. 16.9.1 一般事項
  2. 16.9.2 性能・機構
  3. 16.9.3 工法

16.9.1 一般事項

この節は、建築物の開口部に用いる標準的な戸を開閉するための駆動装置及び検出装置で構成される自動ドア開閉装置に適用する。

16.9.2 性能・機構

  1. (1) 自動ドア開閉装置の安全性全般については、JIS A 4722(歩行者用自動ドアセット-安全性)による。
    ただし、車椅子使用者用便房出入口に設置するものを除く。
  2. (2) 戸の開閉方式は、特記による。
  3. (3) 自動ドア開閉装置の性能
    1. (ア) 駆動装置の性能は、特記による。
      特記がなければ、引き戸用駆動装置の場合は、表16.9.1により、開閉方式及び適用戸の質量に応じたものとする。
      表16.9.1 引き戸用駆動装置の性能
      表16.9.1 引き戸用駆動装置の性能
      (注) 1. 適用戸の標準寸法は、幅 1,200mm×高さ 2,400mm程度 (SSLD-1、DSLD-1の場合)
      幅 900mm×高さ 2,100mm程度 (SSLD-2、DSLD-2の場合)
      2. 試験方法は、JIS A 1551(自動ドア開閉装置の試験方法)による。
      3. 防錆の適用については、特記による。

    2. (イ) 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用駆動装置の性能は、特記による。
      特記がなければ、表16.9.2 による。
      表16.9.2 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用駆動装置の性能
      表16.9.2 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用駆動装置の性能
      (注) 1. 適用戸の標準寸法は、幅 1,000mm×高さ 2,100mm程度
      2. 試験方法は、JIS A 1551(自動ドア開閉装置の試験方法)による。
      3. 防錆の適用については、特記による。

    3. (ウ) 検出装置の性能は、特記による。
      特記がなければ、引き戸用検出装置の性能は、表16.9.3による。
      表16.9.3 引き戸用検出装置の性能
      表16.9.3 引き戸用検出装置の性能
      (注) 1. 防錆の適用については、特記による。
      2. これら以外の場合は、自動ドア検出装置の製造業者の仕様による。

  4. (4) 引き戸用検出装置の種類は表16.9.4により、種類は特記による。
    表16.9.4 引き戸用検出装置の種類
    表16.9.4 引き戸用検出装置の種類
    凡例 ○印:必要性能項目、-印:適用しない
    (注) 1. タッチスイッチの開閉スイッチは、無線式タッチスイッチ又は光線式タッチスイッチとし、特記による。
    2. タッチスイッチの放射無線周波電磁界耐性の項目は、無線式タッチスイッチ及び光線式タッチスイッチにのみ適用する。
    3. 車椅子使用者用便房スイッチの開閉スイッチは、大形 (開・閉) 押しボタンスイッチ又は非接触スイッチとし、特記による。
    4. 車椅子使用者用便房スイッチには、使用中表示灯、外部側キースイッチ (緊急時対応) を含む。
    5. 車椅子使用者用便房スイッチの放射無線周波電磁界耐性の項目は、非接触スイッチにのみ適用する。

  5. (5) 引き戸用開閉装置は、設置する検出装置の種類にかかわらず、閉作動中の保護領域を確保するように、検出装置を設置する。
  6. (6) 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用開閉装置は、補助センサー(補助光電センサー)を設置する。
  7. (7) 電動機には、過負荷保護を行う。
  8. (8) 引き戸用開閉装置を屋外に設置するか、又は、床に埋設する場合は、防水性のある構造とする。
  9. (9) 凍結防止措置を行う場合は、特記による。

16.9.3 工法

  1. (1) 駆動装置は、戸の質量に耐えるよう建具枠、戸等に堅固に取り付ける。
  2. (2) タッチスイッチは、床面からその中心までの高さを950㎜程度とする。
  3. (3) 引き戸用開閉装置の駆動装置及び検出装置は、表16.9.5を満たすように取り付ける。
    表16.9.5 引き戸用開閉装置の施工・調整後の性能等
    表16.9.5 引き戸用開閉装置の施工・調整後の性能等
    (注) 1. 適用戸の標準寸法は、幅 1,200mm×高さ 2,400mm程度(SSLD-1、 DSLD-1 の場合)
    幅 900mm×高さ 2,100mm程度(SSLD-2、 DSLD-2 の場合)
    2. 試験方法は、JIS A 1551(自動ドア開閉装置の試験方法)による。
    3. 試験方法は、JIS A 4722(歩行者用自動ドアセット-安全性)による。
    4. センサー起動の検出領域が確保できない場合は、閉速度は( )内を適用する。
    5. タッチスイッチと併用されて、少なくとも閉作動中は有効となるセンサーにも適用する。
    6. 開口部に斜め方向から近づく歩行者の動線がある場合

  4. (4) 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用開閉装置の駆動装置及び検出装置は、表16.9.6を満たすように取り付ける。
    表16.9.6 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用開閉装置の施工・調整後の性能等
    表16.9.6 車椅子使用者用便房出入口に設置される引き戸用開閉装置の施工・調整後の性能等
    (注) 1. 適用戸の標準寸法は、幅 1,000mm×高さ 2,100mm程度
    2. 開作動時の運動エネルギーは 5J以下、閉作動時の運動エネルギーは 3J 以下とする。
    3. 試験方法は、JIS A 1551(自動ドア開閉装置の試験方法)による。

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このページは、国土交通省のウェブサイトで公開されている公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版をウェブページ化したものです。