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全体目次/令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

12節 暑中コンクリート/6章 コンクリート工事/令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

6.12.1 一般事項

  1. (1) この節は、日平均気温の平年値が25℃を超える期間に施工するコンクリートに適用する。
  2. (2) この節に規定する事項以外は、1節から9節までによる。

6.12.2 材料及び調合

  1. (1) セメント、骨材及び水は、6.12.3(1) を満足するように、適切な温度のものを使用する。
  2. (2) コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間が長い場合は、必要に応じて、JIS A 6204(コンクリート用化学混和剤)によるAE減水剤遅延形Ⅰ種又は高性能AE減水剤遅延形Ⅰ種を使用する。
  3. (3) 構造体強度補正値(S)は、特記による。
    特記がなければ、6N/mm2 とする。

6.12.3 製造及び打込み

  1. (1) 荷卸し時のコンクリートの温度は、35℃以下とする。
    ただし、これにより難い場合は、監督職員と協議する。
  2. (2) 打込み前のせき板及び打継ぎ面には、十分に散水を行う。
  3. (3) コンクリートの温度上昇を防ぐため、輸送管を直射日光にさらさないように、ぬれたシート等で覆う。
    また、熱せられたコンクリート面、地業等の上には十分に散水等を行った後、コンクリートを打ち込む。
  4. (4) コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は、90分以内とする。
  5. (5) 1回の打込み量、打込み区画及び打込み順序を適切に定め、コールドジョイントの発生を防止する。

6.12.4 養生

コンクリート打込み後の養生は、6.7.2以外は、次による。

  1. (ア) 水分の急激な発散及び日射による温度上昇を防ぐため、コンクリート表面への散水により常に湿潤に保つ。
  2. (イ) 湿潤養生の開始時期は、コンクリート上面ではブリーディング水が消失した時点とし、せき板に接する面では脱型直後とする。
  3. (ウ) 湿潤養生終了後は、コンクリートが急激に乾燥しないよう適切な措置を講ずる。

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このページは、国土交通省のウェブサイトで公開されている公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版をウェブページ化したものです。