5節 軽量鉄骨壁下地／14章 金属工事／令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

1. 14.5.1 一般事項
2. 14.5.2 材料
3. 14.5.3 形式及び寸法
4. 14.5.4 工法

14.5.1 一般事項

この節は、屋内の間仕切壁等の軽量鉄骨壁下地に適用する。

14.5.2 材料

1. (1) 壁下地材は、JIS A 6517 (建築用鋼製下地材 (壁・天井) ) による。
2. (2) 開口部補強材及び補強材取付け用金物は、防錆処理されたものとする。
3. (3) 組立及び取付け用打込みピン、小ねじ、ボルト等は、亜鉛めっき処理されたものとする。

14.5.3 形式及び寸法

1. (1) スタッド、ランナ等は表14.5.1により、種類は特記による。
   特記がなければ、スタッドの高さによる区分に応じた種類とする。
   表14.5.1 スタッド、ランナ等
   
   (注) 1. ダクト類の開口部の補強材は、それぞれ使用した種類のスタッド又はランナとする。
   2. スタッドの高さに高低がある場合は、高い方を適用する。
   3. 50形は、ボード片面張りの場合に適用する。
   4. スタッドの高さが 5.0ｍを超える場合は、特記による。
   
   
2. (2) スタッドの間隔は、下地張りのある場合、450mm 程度とする。
   また、仕上材料となるボード又は壁紙若しくは塗装下地となるボードを直張りする場合、300mm程度とする。

14.5.4 工法

1. (1) ランナは、端部を押さえ、間隔900mm程度に打込みピン等で、床、梁下、スラブ下等に固定する。
   ただし、鉄骨、軽量鉄骨天井下地等に取り付ける場合は、タッピンねじの類又は溶接で固定する。
2. (2) スタッドの上下は、ランナに差し込む。
3. (3) 振れ止めは、床面ランナ下端から約1.2ｍごとに設ける。
   ただし、上部ランナ上端から 400mm以内に振れ止めが位置する場合は、その振れ止めを省略することができる。
4. (4) スペーサは、各スタッドの端部を押さえ、間隔 600mm程度に留め付ける。
5. (5) 出入口及びこれに準ずる開口部の補強は、特記による。
   特記がなければ、次による。
   1. (ｱ) 縦枠の補強材は、上は梁下、スラブ下の類に達するものとし、上下とも、あと施工アンカー等で固定した取付け用金物に溶接又はボルトの類で取り付ける。
      なお、65形で補強材が4.0ｍを超える場合は、２本抱き合わせて、端部を押さえ、間隔 600mm程度に溶接等で組み立てたものを用いる。
   2. (ｲ) 上枠等の補強材は、縦枠の補強材に取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類で取り付ける。
   3. (ｳ) 開口部のために切断されたスタッドは、上下枠の補強材にランナを固定し、これに取り付ける。
6. (6) ダクト類の開口部の補強は、次による。
   なお、開口部の補強にあたり、取付け強度を必要とする場合は、監督職員との協議による。
   1. (ｱ) 開口部の上下の補強材は、スタッドに取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類で取り付ける。
   2. (ｲ) 縦の補強材は、開口部の上下の補強材に取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類で取り付ける。
   3. (ｳ) 開口部のために切断されたスタッドは、開口部の上下の補強材にランナを固定し、これに取り付ける。
7. (7) スタッドがコンクリート壁等に添え付く場合は、スペーサで振れ止め上部を押さえ、必要に応じて、振れ止め上部のスタッドは、打込みピン等で固定する。
8. (8) そで壁の端部は、(5)(ｱ)により、スタッドに縦枠の補強材と同材を添えて補強する。
9. (9) 溶接した箇所は、表18.3.2［亜鉛めっき鋼面の錆止め塗料の種別］のＡ種の錆止め塗料を塗り付ける。