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全体目次/令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

4節 合成樹脂塗床/19章 内装工事/令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

  1. 19.4.1 一般事項
  2. 19.4.2 材料
  3. 19.4.3 工法
  4. 19.4.4 施工管理

19.4.1 一般事項

この節は、厚膜型塗床材 (弾性ウレタン樹脂系塗床材及びエポキシ樹脂系塗床材)及び薄膜型塗床材 (エポキシ樹脂系塗床材) を用いて、床仕上げを行う工事に適用する。

19.4.2 材料

  1. (1) 厚膜型塗床材
    1. (ア) 弾性ウレタン樹脂系塗床材
      1. (a) 弾性ウレタン樹脂系塗床材のホルムアルデヒド放散量は、特記による。
        特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
      2. (b) 弾性ウレタン樹脂系塗床材の硬化後における品質は、表19.4.1による。
        表19.4.1 弾性ウレタン樹脂系塗床材の硬化後における品質
        表19.4.1 弾性ウレタン樹脂系塗床材の硬化後における品質
      3. (c) その他の材料
        プライマーは1液形ポリウレタン又は2液形エポキシ樹脂とし、トップコートは1液形ポリウレタン又は2液形ポリウレタンとする。
        その他の材料は、主材料の製造所の指定する製品とする。
    2. (イ) エポキシ樹脂系塗床材
      1. (a) エポキシ樹脂系塗床材のホルムアルデヒド放散量は、特記による。
        特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
      2. (b) エポキシ樹脂系塗床材の硬化後における品質は、表19.4.2による。
        表19.4.2 エポキシ樹脂系塗床材の硬化後における品質
        表19.4.2 エポキシ樹脂系塗床材の硬化後における品質
      3. (c) その他の材料
        プライマー、骨材等は、主材料の製造所の指定する製品とする。
  2. (2) 薄膜型塗床材
    1. (ア) 薄膜型塗床材に使用する塗料は、エポキシ樹脂系とする。
    2. (イ) 薄膜型塗床材のホルムアルデヒド放散量は、特記による。
      特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
    3. (ウ) 薄膜型塗床材の硬化後における品質は、表19.4.3による。
      表19.4.3 薄膜型塗床材の硬化後における品質
      表19.4.3 薄膜型塗床材の硬化後における品質
    4. (エ) その他の材料
      プライマー等は、主材料の製造所の指定する製品とする。
  3. (3) 塗床の色合、防滑仕上げ等は、見本品又は見本塗りによる。

19.4.3 工法

  1. (1) モルタル塗り下地は15.3.5[工法](2)により施工後 14日以上、コンクリート下地は 15.4.3[工法]により施工後 28日以上、放置し乾燥したものとする。
    なお、下地の突起、汚れ、付着物等は除去し、レイタンスやぜい弱部がないこと確認する。
    また、下地の表面強度を確認し、必要に応じて、主材料の製造所の仕様により補修を行う。
  2. (2) 厚膜型塗床材は、次による。
    1. (ア) 弾性ウレタン樹脂系塗床は、次による。
      1. (a) 弾性ウレタン樹脂系塗床の仕上げの種類及び工程は表19.4.4により、仕上げの種類は特記による。
        特記がなければ、平滑仕上げとする。
        表19.4.4 弾性ウレタン樹脂系塗床仕上げの種類及び工程
        表19.4.4 弾性ウレタン樹脂系塗床仕上げの種類及び工程
        (注) 1. 各工程は、前工程の塗り面が乾燥又は硬化したことを確認して施工する。
        2. 1回の塗付け量は、2㎏/m2以下とする。2㎏/m2を超える場合は、塗り回数を増す。

      2. (b) 塗床材は、主材料の製造所が指定する割合に正確に計量した主剤と硬化剤を、かくはん機により練り混ぜて用いる。
    2. (イ) エポキシ樹脂系塗床は、次による。
      1. (a) エポキシ樹脂系塗床は次の①から③までにより、工法及び仕上げの種類は特記による。
        1. ① 薄膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.5による。
          表19.4.5 薄膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ)
          表19.4.5 薄膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ)
          (注)工程3は平滑仕上げに適用し、工程4及び工程5は防滑仕上げに適用する。

        2. ② 厚膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.6による。
          表19.4.6 厚膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ)
          表19.4.6 厚膜流しのべ工法 (平滑・防滑仕上げ)
          (注)工程4及び工程5は、防滑仕上げに適用する。

        3. ③ 樹脂モルタル工法 (平滑・防滑仕上げ) は、表19.4.7による。
          表19.4.7 樹脂モルタル工法 (平滑・防滑仕上げ)
          表19.4.7 樹脂モルタル工法 (平滑・防滑仕上げ)
          (注)工程6及び工程7は、防滑仕上げに適用する。

      2. (b) (a)以外は、(ア)(b)による。
  3. (3) 薄膜型塗床材は、次による。
    1. (ア) 薄膜型塗床工法(平滑仕上げ)は、表19.4.8による。
      表19.4.8 薄膜型塗床工法 (平滑仕上げ)
      表19.4.8 薄膜型塗床工法 (平滑仕上げ)
    2. (イ) (ア)以外は、(2)(ア)(b)による。

19.4.4 施工管理

  1. (1) 気温が5℃以下、湿度 80%以上又は換気が十分でない場合の施工は、18.1.6[施工管理](1)による。
  2. (2) 施工中は、直射日光を避けるとともに、換気及び火気に注意し、周辺を汚さないよう養生を行う。
  3. (3) 上塗り後、適度に硬化するまで、吸湿及び汚れを防ぐよう養生を行う。

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このページは、国土交通省のウェブサイトで公開されている公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版をウェブページ化したものです。