8節 錆止め塗装／7章 鉄骨工事／令和4年版 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

1. 7.8.1 一般事項
2. 7.8.2 塗装の範囲
3. 7.8.3 工事現場塗装
4. 7.8.4 塗料種別

7.8.1 一般事項

1. (1) この節は、鉄骨の錆止め塗装に適用する。
2. (2) この節に規定する事項以外は、18章［塗装工事］による。

7.8.2塗装の範囲

1. (1) 耐火被覆材の接着する面の塗装範囲は、特記による。
   また、耐火被覆材の接着する面以外の塗装範囲は、特記により、特記がなければ、次の部分以外の範囲を塗装する。
   1. (ｱ) コンクリートに密着する部分及び埋め込まれる部分
   2. (ｲ) 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面
   3. (ｳ) 密閉される閉鎖形断面の内面
   4. (ｴ) ピン、ローラー等密着する部分及び回転又は摺動面で削り仕上げした部分
   5. (ｵ) 組立によって肌合せとなる部分
2. (2) 工事現場で溶接を行う部分であっても、溶接に支障となる錆が発生するおそれのある場合は、溶接に支障のない適切な防錆措置を講ずる。
3. (3) 工事現場で溶接を行う部分の両側それぞれ100mm 程度の範囲及び超音波探傷試験に支障を及ぼす範囲の塗装は、超音波探傷試験の完了後に行う。

7.8.3 工事現場塗装

18.3.3［錆止め塗料塗り］(2)による錆止め塗料塗りの工事現場塗装は、次による。

1. (ｱ) 工事現場で組み立てた接合部の素地ごしらえは、表18.2.2［鉄鋼面の素地ごしらえ］によるＣ種とし、工場塗装と同種の錆止め塗料により塗装する。
2. (ｲ) 現場搬入後に塗膜が損傷した部分は、活膜を残して除去し、錆止め塗料で補修する。
3. (ｳ) 錆が生じた部分は、旧塗膜を除去し、表18.2.2 によるＣ種の素地ごしらえを行ったうえ、錆止め塗料で補修する。

7.8.4 塗料種別

1. (1) 鉄骨鉄筋コンクリート造の鋼製スリーブで鉄骨に溶接されたものの内面の錆止め塗料の種別は、特記による。
   特記がなければ、表18.3.1［鉄鋼面の錆止め塗料の種別］のＡ種とする。
2. (2) 耐火被覆材が接着する面に塗装する場合の錆止め塗料の種別は、特記による。